記者がさらに、この状況を収める余地はあるかと質問したのに対し、国王は「タイは和解の国」だと答えた。
この後、国王は多くの王政派の方に向かい、彼の娘のシリワンナワリー・ナーリーラット王女が記者らに応じた。これが本当の愛だと述べながら、同王女は、「私たちは何が何でもタイの国民を愛しています。ここは平和の国なのです」とコメントした。
タイの国王らがメディアに、とりわけ海外メディアに応じるのは極めて異例だといえる。
最後にラーマ10世がインタビューに応じたのは1979年で、BBCのドキュメンタリーフィルム「Soul of a Nation」の取材の際だった。
10月15日、非常事態体制を宣言し当局が禁止したにも関わらず、数万人がバンコク中心部での抗議行動に参加した。このほか、警察は抗議行動の主要なリーダーや「人民党」運動のメンバーらを拘束した。行動参加者らは、プラユット・チャンオチャ首相とその内閣の退陣、憲法改正を要求してる。