まさにゴーゴリの『死せる魂』 死者が米大統領選で投票=NYP

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大統領選を迎えた米ニューヨーク州では「死せる魂」による投票例が複数件、確認されている。ニューヨーク・ポスト紙が報じた。

ニューヨーク・ポスト紙の報道によると、選挙管理委員会は9月24日、フレンシス・レコフさんという人物の要請に応じて投票用紙を送り、10月8日に記入された用紙を受け取った。しかし、選挙管理委員会が後に確認したところ、フレンシス・レコフさんは2012年に死亡していることが判明した。

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同様のケースも確認されている。ニューヨーク州在住のガートルード・ナイザーさんは2020年で101歳を迎える。選挙管理委員会は本人の要請に応じて投票用紙を送付したが、ナイザーさんも同様に死亡が確認された。

選挙管理委員会は現在、こうした事例の調査を進めている。

『死せる魂』は19世紀ロシアの古典作家、ニコライ・ゴーゴリの作品。主人公の詐欺師チチコフはすでに死んでいるにもかかわらず、戸籍上は生きたままになっている農奴の権利を買い集め、これを抵当にして銀行や他人から膨大な金を借りて大儲けを企み、ロシア各地を遍歴するという物語り。


米国の大統領選挙は11月3日に実施される。期日前投票はすでに一連の州で開始された。 今回の選挙は共和党推薦候補で現職のドナルド・トランプ氏と民主党推薦のジョー・バイデン氏の一騎打ちとなる。コロナウイルス感染拡大の影響で9000万人以上が期日前あるいは郵送で投票を行っているが、有権者は1億5千万強とされている。現時点で投票率は65%を超えており、1908年以来の最高水準となる。郵送投票が前例のない大規模なものとなり、結果が分かるまで数日、もしかしたら数週間を要する可能性もある。

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