ニュージーランドのアーダーン首相は、最近実施された総選挙で与党労働党が勝利したのを受けて発足する第2期となる閣僚名簿を発表した。ウィンストン・ピータース前外相は「ニュージーランド・ファースト」党が敗北したことを受け、このポストを退くことになった。これを受け、地元の政治学者らは、後任には以前の閣僚のメンバーの中から労働党のメンバーが選ばれるものと予想していた。しかし、首相は、高いコミュニケーション能力と外交の手腕を評価し、ナナイア・マフタ氏を任命した。
ナナイア・マフタ氏とはどのような人物なのか?
マフタ外相は、亡くなったマオリのテ・アタイランギカアフ女王の姪で、現在のツヘイティア・パキ王の親族に当たる。
外相はこれまで、マオリの地方自治体でさまざまな役職に就いてきた。また20年以上にわたり、議会でも活動を行い、マオリ開発相も務めた。マフタ外相は女性の権利により大きな注意を払う必要があると主張し、議会における女性議員の数を増やすべきだと訴えている。また不可能なことなど何もないことを証明することで、異民族のルーツを持つ女性たちにとっての模範となりたいと打ち明けている。
マフタ外相は2018年、BBCが選ぶもっとも影響力のある女性100人に選ばれている。
彼女は、外相としての任務を果たしながら、今後も地方行政機関における役職にも就き、マオリ開発のための活動も続けていく。
マフタ外相のあごのタトゥーにはどのような意味があるのか?
モコ・カウアエのデザインは個人個人で異なるもので、その人の出生地、ステータス、権力、家系などが表されている。伝統的なタトゥーの彫り方は数世紀の間、まったく変わっていない。マフタ外相は2016年、先祖の記憶を尊び、そしてニュージーランド人とマオリ族の人々との関係をより良いものにするため、タトゥーを入れた。
複数の情報によれば、外相は、背中にも、マオリ族の大部分が暮らすクック諸島をテーマにした大きなタトゥーを施している。