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コロナワクチン市場、100億ドル規模に

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米モルガン・スタンレーとクレディ・スイスのアナリストらは、新型コロナウイルスのワクチン市場は年間100億ドル(およそ1兆300万円)を超える規模になるとの試算を明らかにした。ファイナンシャル・タイムス、ガーディアン紙などによれば、アナリストらはワクチンの平均価格を20ドル(およそ2,060円)と見積もっているとのこと。各製薬会社は、コロナワクチンの価格を現在、3ドル(およそ310円)から37ドル(3,820円)の範囲で設定しているが、中にはパンデミック(世界的流行)の間は無料でワクチンを提供するという企業も複数ある。

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モルガン・スタンレーのアナリスト、マシュー・ハリソン氏は、コロナワクチン1回分の原価を5ドル(およそ516円)から10ドル(およそ1,030円)とした場合、現在、季節性インフルエンザの予防接種を毎年受けている人だけにコロナワクチンを供給したとしても、米国、欧州諸国、その他の先進国の製薬会社の年間収益は100億ドルとなるだろうと予測する。また毎年、季節性インフルエンザを受けているという人より、さらに多くの人々がコロナワクチンの接種を受ければ、製薬会社の収益は年間250億ドル(およそ2兆5,800万円)にも上ると指摘している。一方、クレディ・スイスのアナリスト、エバン・ザイゲルマン氏は、ワクチン販売による収益は米国だけでも100億ドルに達する可能性があると述べている。

コロナワクチン開発には、全世界で、政府、製薬会社、民間人などからすでに数十億ドルが拠出されている。米国だけでも、民間企業、連邦政府がそれぞれおよそ70億ドル(7,227億円)を負担した。また欧州連合は6月の時点で、60億ユーロ(およそ7,368億円)を投じたことを明らかにしている。

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