江南小学校によると9月24日午後0時20分頃、教室で給食の食器を片付けていた男子児童が突然倒れたという。児童は心臓に疾患があり、心肺停止の状態に陥った。
担任教諭から呼ばれた隣の教室の講師が心臓マッサージを始め、異変に気付いたまた別の講師がAEDを玄関まで取りに行き、また別の講師が119番通報した。AEDで電気ショックを与え、心臓マッサージを再開。養護教諭が児童の名を呼びかけると意識が回復した。その間に救急隊が到着し、無事に引き渡すことができた。約15分間の出来事だった。
同市消防局によると、心臓停止になり救命処置をしなかった場合、生存率は約3分後で25%。救急隊が現場到着に要する平均時間は約9分と言われ、この間に生存率は10%まで下がる。
同校の教員らは心臓疾患がある男子児童を受け入れて以来、4年前から毎年、児童に異変が起きる状況を想定し救助訓練を実施してきたという。