ユタ州、ウィスコンシン州、ミシガン州ではミンクが新型コロナウイルスに感染するケースが多く確認されている。ロイター通信によると、ミンクの感染が確認された農家はいずれも隔離されている。州政府は現時点でミンクの殺処分は検討していない。
米農務省は感染拡大防止や予防に関する研究所に加え、州政府、ミンク飼育業界の代表らと協働し、感染拡大が確認された農場でPCR検査や観察を進める。
農務省によると、ユタ州とウィスコンシン州ではミンクがヒトから新型コロナウイルスに感染したという。一方、ミシガン州ではヒトから感染したかについては明らかになっていない。
米国ではこれまで犬、猫、ライオン、トラの感染が確認されている。
コロナウイルスは、ミンク間およびミンクからヒトへも感染する可能性があるほか、ウイルスの異種間伝播はウイルスの遺伝子変異を引き起こすという。
先に、デンマークで新型コロナウイルスが検出されたミンク約100万頭が殺処分されると報じられた。またデンマークでは、ミンク農場で新型コロナウイルスの変異種が確認されたのを受け、市民の移動が制限された。
新型コロナウイルス感染拡大リスクを原因とするミンクの大量殺処分はこれが初めてのケースではない。7月には約100万頭がオランダで、さらに約10万頭がスペインで殺処分された。