同外相によれば、制裁措置はドイツの指導部を含めるという。ロシア政府は早急に相手国に通知を行う。
ラブロフ外相は、ドイツは欧州でのロシアとの対立で指導的役割を果たしたが、このことをロシアは懸念していると指摘した。
アレクセイ・ナワリヌィ氏の事件は、ロシアと欧州連合(EU)の関係を緊迫させた。10月15日、EUは同氏に関わる状況を背景に6人のロシア人に制裁を実施した。6人はEUへの入国が禁止された。ロシアはこの制裁は違法であるとの見解を示した。
アレクセイ・ナワリヌィ氏の入院
8月2日、オムスクでロシア野党指導者のアレクセイ・ナワリヌィ氏が病院に搬送された。同氏は移動中の機内で体調急変。病院では意識不明の状態で人工呼吸器につながれていた。その後、航空機で独シャリテー・ベルリン医科大学に移送された。
ドイツ側は、ナワリヌィ氏の中毒は神経剤「ノビチョク」によるものと主張。一方、ロシアの医師はナワリヌィ氏の体内に毒物を確認できなかった。ドイツは主張の証拠をモスクワに提供しておらず、加えて中毒にはロシア当局が関与していると非難している。ナワリヌイ氏は9月22日に退院した。