ハリケーンによる大雨で地すべりや広範囲に渡る洪水が発生した南東部のタバスコ州で、メキシコ海兵隊は冠水した街の通りを巡回し、住民の救助作業にあたっていた。
その最中、水に浸かりながら建物のバルコニーの柵にしがみつき、救助を待っていた一匹のラブラドールを発見した。
近寄ってきた海兵隊員に撫でられ、安堵した表情を見せる犬。ボートに自力で前足をかけ、隊員の力を借りてボートに乗り移った。ひとまず一件落着だ。
その後、犬は保護施設へ運ばれ健康診断を受けたという。衰弱していたものの、幸いにも大きなけがはなかったようだ。
しかし感動のストーリーはこれで終わりではない。救助された犬はその後、海兵隊犬へのメンバー入りを果たしたのだ。
九死に一生を得て、今度は軍用犬としての役割が与えられたラブラドール。現在、名前を募集中だという。新たな人生を歩みだす犬の今後の活躍に期待しよう。