トランプ大統領の顧問弁護士であるルドルフ・ジュリアーニ氏は今回の決定について、我々の戦略において最高裁への提訴を急がせるものになったとし、米第3巡回区控訴裁判所に対する控訴の手続きを早急に行う意向を明らかにした。
また今回、連邦地裁が下した判断について、バラク・オバマ前大統領が任命した判事の見解にはまったく同意できないとしつつ、時間を無駄に引き延ばすことなく、予想通りの判断を早期に下してくれたことには感謝すると述べた。またジュリアーニ氏は、第3巡回区控訴裁判所も同じく控訴の審議手続きを早急に行うことに期待すると述べ、これも近く連邦最高裁に持ち込むもう一つの案件となるだろうと指摘した。
先にペンシルベニア州裁判所はトランプ大統領の訴えを棄却し、トランプ陣営の主張は論拠に乏しく、推測に過ぎないとして、再度の提訴は受け付けないとの決定を下した。
トランプ大統領は大統領選での敗北を認めておらず、投票結果をめぐって複数の州で訴訟を起こしているが、今のところいずれの主張も退けられている。ペンシルベニア州は11月23日までに正式な集計結果を認定する予定。