首脳宣言では新型コロナウイルスの対応について注目が集まった。
宣言ではアフリカをはじめとする、パンデミックにより経済に大きな影響を受けた発展途上国に対する支援を強化することが確認された。また、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬、PCR検査キットを広く公平に普及させることとした。国際的に免疫を持つことこそ「グローバル社会に安定」をもたらすとし、ワクチンや治療薬、診断方法の研究、開発、生産、普及にむけて各国が財源を動員することで合意した。
宣言ではエネルギー資源の供給についても言及されており、パンデミックにより問題を抱える困難な時期の経済成長を支えるためにも、「安定して絶え間ないエネルギー資源の供給を保証」することを確認した。また、多国間貿易制度や開かれた市場への支援を行うことでも合意した。宣言の中で首脳らは、「良好なビジネス環境を醸成するため公平な条件を保証することを引き続き目指す」とした。
G20サミットは議長国であるサウジアラビアのサルマン国王が発表した首脳宣言を採択することで閉幕した。次回の議長国にはイタリアが指定されている。