事務総長は「EUは欧州を守れないのは事実だ。英国のEU脱退後、NATO加盟国防衛費の80%は非加盟国にかかるだろう」と語り、「米国による安全保障、核抑止力、米軍駐留は欧州を守るために絶対に欠かせない」との考えを示した。ストルテンベルグ氏は、欧州は自国の防衛にもっと投資をすべきだが、これら取組みはNATOに取って代わることはできない、と述べた。
「北米と欧州の絆を弱めようとする試みはいかなるものであってもNATO弱体化だけでなく欧州分裂をもたらす」とし、バイデン政権の米国は防衛費負担増大に関して引き続き欧州に圧力をかけていくだろうと語った。
トランプ現大統領はこれまで全てのNATO加盟国に対し、早急に防衛費負担をGDP2%まで増やすよう繰り返し要求してきた。トランプ氏は2019年12月にロンドンで行われたNATO首脳会議において、この義務を果たすだけでなく、GDP4%まで防衛費負担を増やすよう提案している。
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