映画『浅草キッド』は、芸人でもある北野武監督が若い頃にともに過ごした師匠の深見千三郎との関係性に焦点を当てたもの。舞台は1970年代。主人公たけしは東京・浅草の「ストリップとお笑いの殿堂」と呼ばれていた浅草フランス座に飛び込み、深見千三郎に弟子入り。たけしはフランス座でエレベーターボーイを務めながら芸を磨き、深見は会場を沸かしていた。
米エンターテイメント専門ニュース「バラエティ」によると、同作の映画の監督と脚本は、劇団ひとりさんが担当する。劇団ひとりさんは2014年には、自作の小説『青天の霹靂』の映画化で監督も務めている。この作品のあらすじは、父の死を聞いた主人公が呆然としている中、空から雷が落ち意識を失う。主人公は意識を取り戻したものの、1973年の浅草にタイムスリップしていた。そこで主人公は、若い頃の父と母に出会い、自らの出生の秘密を知ることになる。
劇団ひとりさんは、6年前から『浅草キッド』の脚本の準備を進めていたという。今回の映画製作について、「僕が憧れた人、街、物語を皆さんと共有できる日が待ち遠しいです」と語っている。
映画『浅草キッド』は、2021年冬にネットフリックスで公開予定。