研究者らはCOVID-19の陽性反応が出た患者60人の咽頭、喉、口腔、直腸から採取した粘液と唾液、血液、尿など360の検体を調べた。これらの患者の25%が無症状、75%に症状が認められた。
無症状の患者全員のほうが、症状の出ている患者より体内のウイルス負荷が高いことがわかった。この数値は患者の年齢が上がるにつれ、症状の重さにつれて低くなっていた。
研究者らは、 SARS-CoV-2の低いウイルス負荷 は、胸部の細胞のコンピュータートモグラフィーで見られる「すりガラス状」の陰影、リンパ球の数の少なさと患者の高年齢といった、コロナ感染の予測を難しくするファクターと相関関係にあると指摘している。
研究者らは、無症状の患者にウイルス負荷が高いことは、このコロナウイルスの感染力の強さの原因の氷山の一角である可能性があると考えている。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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