Caixin Insight金融アナリストらは、金融システムへのマネーサプライの拡大、実業界に長期の特別貸付が提供されたこと、一連の税金緩和が採られたことが、コロナ禍にある中国経済にとって主なてこ入れ策となったとみている。結果として11月のPMIは52.1ポイントと、2017年9月以来最高の上げ幅となった。非生産部門のPMIは56.4ポイントで、2012年半ば以来最高の数値を記録した。
Caixin Insight金融アナリストらは、中国経済は冬の終わりに急激なダウンを経験した後、着実に回復しつつあると分析している。2月、コロナウイルスの感染拡大による隔離措置と工場、企業の大量閉鎖を背景にPMIは製造部門、サービス部門それぞれ、観測史上最低の35.7、29.6ポイントにまで急落していた。
Caixin Insightの 上級エコノミストのワン・ジェ(Wang Zhe)氏は、今の中国経済の状態を次のように描写している。
「新たな注文、生産量の総計は10年来の最高値に達しました。需給バランスは両方ともが当時に改善されています。輸出も、内需の伸びの速さには劣るものの、拡大している。中国の工場は3か月続けて従業員を雇用しており、雇用のスピードも上がっている。」
ディム・スム・デイリーによれば、Caixin Insight金融アナリストらは2020年の中国経済の成長はわずか2%と1976年以来最低の数値になると予想されているものの、それでも世界の経済大国に比べた場合、この値は高いと強調している。
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