タイムは今年、米ケーブルテレビチャンネル「ニコロデオン」と提携し、米国の8~16歳までの5000人の子どもから「今年のキッズ」にラオさんを選んだ。
タイムは「今年のキッズ」というカテゴリーについて、「米国の最も若い世代の新リーダーを評価するためのバロメーター」になるはずだとの考えを示している。
「今年のキッズ」では、特別につくられた委員会が5人のファイナリストを選出した。タイムはこれらの子どもたちについて、「危機に瀕している人々のために食べ物を育てたり、障害を持つ子どもたちのためにおもちゃを開発したり、人種的正義について語り始めた」と指摘している。
一方、委員会に最も強い印象を与えたのがラオさんの功績だった。「ラオさんは、人工知能やカーボンナノチューブのセンサーテクノロジーなどの科学的ツールを研究するだけでなく、それらをネット上の誹謗中傷や水質汚染など日常の問題を解決するためにも使用している」という。
タイムの編集部は、2019年には当時16歳だったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが最年少の「今年の人」に選ばれたと指摘している。トゥーンベリさんの前の最年少は米国の飛行家チャールズ・リンドバーグで、当時25歳だった。