プレスリリースによると、学者らはさまざまな国のCOVID-19の発症に関する約100本の学術論文と統計を分析した。
プレスリリースでは「これらのデータの分析は、BCGワクチンで結核に対するワクチン接種を受けた人の割合が高い場所では新型コロナウイルス感染症の感染拡大のスピードがより遅く、幼少期に行われた同ワクチンの接種そのものは、新型コロナウイルス感染症がそれほど重症化しないように免疫系を変化させることを示した」と述べられている。
東欧、フィンランド、中国、日本、韓国、中央アジア、南アジア、アフリカ、旧ソ連構成国の一部など、過去に国レベルで免疫プログラムを実施したり、現在も同プログラムが継続されている国、特にワクチンの再接種が実施された国では、死亡率が低いことが明らかとなった。
学者らによると、BCGワクチンは「訓練された免疫」を始動し、体の防御力を動員する細胞を活性化する。またBCGワクチン接種後に放出される伝達物質は、最終的に重症化の抑制に寄与する可能性があるという。
学者らは、大規模なBCGワクチン接種が一度も行われなかったり、あるいは20年以上前に中止された米国、イタリア、オランダ、ベルギー、ドイツ西部などでは、死亡率が高いことを強調した。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
© Sputnik / Savitskaya Kristina