「スプートニクV」の開発に携わっているロシア直接投資基金と韓国のGL Rapha社は、韓国で1億5000万回分余りのワクチンを生産することで合意したと発表した。生産は今年12月、輸出は2021年1月にも始まる。
GL Raphaのキム・ギヨン広報部長は、国内市場へのワクチン供給の可能性に関する韓国政府との交渉の問題は内密であり、同社が共有できる情報はまだ無いと伝えた。一方で、GL Raphaはこの提案を検討する方針だという。
ギヨン氏は「この問題に関する協議は政府によって行われ、その後我々と協議する。政府からの要請があれば、国内市場への供給についてロシア側と相談するだろう。そうなれば、我々が関与する可能性がある」と説明した。
同氏によれば、韓国を含む他の地域への追加生産が要求された場合、同社は他の韓国企業との共同生産を始める可能性がある。
以前、韓国政府は、将来的に人口の少なくとも70%にワクチン接種を行う意向を示しており、このため新型コロナウイルスワクチンの供給を保障する国際プログラム「COVAX Facility」に参加している。また、国へのワクチン供給を保障するために民間企業と交渉している。
韓国では、新型コロナウイルスの新規感染者の数が増加傾向にあり、1日から首都圏で隔離体制が強化された。
「スプートニクV」
ロシアは今年8月11日、世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンを承認した。ワクチンは「スプートニクV」と名付けられた。臨床試験はロシア保健省から許可を得たガマレヤ国立疫学・微生物学研究センターによって6月から7月に実施された。「スプートニクV」は、これまでに多くのワクチンが生産されたすでに知られているプラットフォームを基盤につくられた。ロシア保健省によると、これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の長期的な免疫を与えることを示している。11月11日、ロシア開発のスプートニクⅤワクチンは治験第3フェーズにおいて92%の有効性を発揮した。
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