ジョージア州立大学の学者らは、インフルエンザウイルスに対して効果があり、RNAウイルスに対しても幅広い作用を示す抗ウイルス薬MK-4482/EIDD-2801(Molnupiravir)の新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)への作用を分析した。
MK-4482 / EIDD-2801は経口投与であるため、最大限迅速な治療を開始して3つのメリットを得ることができる可能性がある。1つは、患者の重症化防止、2つ目は、病気の期間の短縮、3つ目は、局所的流行の迅速な抑制だ。
現在のところ、MK-4482 / EIDD-2801による治療を受けた新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の患者は、治療開始から24時間後には他人にうつす感染性がなくなるとみられている。現在、MK-4482 / EIDD-2801は、新型コロナウイルス治療薬として第II/III相臨床試験が行われている。
先にスイスのジュネーブ大学の研究者らは、新型コロナウイルスが体内の細胞に侵入するのをブロックする阻害剤を発見した。この阻害剤は、現在使用されている阻害剤の5000倍の効果がある。
またオランダの研究者らは、新型コロナウイルスの重症患者の治療における免疫抑制剤トシリズマブの効果を明らかにした。
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