ノーベル賞のフォーラムでグテーレス事務総長は、「パンデミックによる社会的・経済的悪影響は大きく、それらは強まる傾向にある。いかなるワクチンもすでに生じた損失を修復することはできない。我々は、この80年間で最悪の世界的景気後退に直面している」と発言した。
同氏によれば、現在、世界は「切迫した貧窮が拡大し、飢饉の脅威が迫っている」という。
グテーレス事務総長は、各国はコロナウイルスを封じ込めようとする呼びかけを前に団結することができなかったと指摘。
同事務総長は、「パンデミック、これはかつてない危機であり、そのもとで世界は共通の敵に直面した。残念ながら、各国政府はこの世界的脅威に対し共同の対応に着手できなかった」との見解を示した。
グテーレス事務総長は、新型コロナウイルスのパンデミックへの対応は、「断片的で、一貫性のないもの」であったと強調。また、「各国や地域、さらに各都市は互いに必需品と優秀な働き手の確保で競い合った」と指摘した。
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