塩野義製薬は新型コロナウイルスワクチンについて「国内第1/2相臨床試験を開始し、本日初回投与を行った」と発表した。
同社が開発しているワクチンは「グループ会社のUMNファーマが有するBEVS(昆虫細胞などを用いたタンパク発現技術)を活用した遺伝子組換えタンパクワクチン」。
治験は、200人以上の日本人成人を対象に実施される。
日本の製薬会社が日本国内で実施するワクチンの治験としては、製薬ベンチャー「 アンジェス」に次いで2例目。「 アンジェス」は6月に新型コロナウイルスワクチンの治験を開始、12月には第2段階における接種を開始した。
先に日本当局は、英アストラゼネカ社、米ファイザー社、米モデルナ社と新型コロナウイルスワクチンの供給について契約や合意を結んだ。
なお、日本は今のところ、ロシアで開発された新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」には関心を示していない。
日本では新型コロナの感染状況が悪化している。感染者数は累計18万5400人を超えた。