ブルームバーグのアナリストらは新興国17か国の市場をGDP成長率予測、債務、外貨準備、実質金利など11の経済、金融指標を基に分析した。
ブルームバーグは、新興諸国の資本は、コロナのパンデミック対策のためにとった金融財政対策が幸いし、新記録に近づいていると見ている。地球規模での経済復興は続いている。その一方で米国の連邦準備制度は基準金利をゼロに近い水準で維持しており、これで2021年投資家らはよりリスクの高い資本への投資を迫られることになる。
新興国ランキング入りの諸国の中で国家債務の割合が最も低かったのはロシアの14%。投資環境では外資と国債の格差はGDPの30%で、ブルームバーグ専門家らはロシアの2021年の経済成長率は3%(経済発展省の成長予測は3.3%)と予測している。
ブルームバーグの予測する最大の将来性のある新興国はタイ。タイは外出禁止制限がほぼなく、外貨備蓄も高い他、GDPの8%を占める投資ポジションも高く評価された。
高いGDP成長率が予測されている中国は、国債の占める割合が高いことと、外貨準備が小さいことが災いして、ランキングでは最下位の17位を占めた。
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