国際投資会社「レイソン・アセットマネージメント」の金融アナリスト、ニコライ・クリョーノフ氏は、ビットコインの史上最高値の更新は十分に予測の範囲だったと語る。民間投資家、機関投資家の間では、国際的な通貨のインフレを背景にビットコインが安全で信用度の高い資産と認識する人がますます増えているという。
Bestchange.ruの上級アナリストのニキータ・ズボレフ氏もこの見解に同意している。ビットコインのレートの上下を技術的に分析すれば、2万ドル達成の可能性は示されていたが、市場は基礎的なニュースの待ち状態にあった。ズボレフ氏は、おそらく上昇を促したのは複数の要因が合わさってのことだろうと判断している。
例えばつい先日、シカゴ先物市場(CME)は2021年2月からイーサリアムの先物取引開始を明らかにしている。シカゴ先物市場は、クライアントのニーズが増えたこと、先物市場、オプション取引市場の着実な成長を見て、こうした決定に踏み切った。
「コロレンコ・グループ」のドミートリー・イヴァノフ執行役員はこれに加えて、2020年は危機を背景に仮想通貨市場に大企業、銀行、投資ファンドといった大型投資家らが参入し、これによってビットコインに大きな資金が流入したことを指摘している。
「ビットコインはこの先まだ上昇する可能性がある(2万5000ドルから3万ドル)が、その後暴落する。それは投資家らが利益を固定させたいと望むからだ。市場が全体的に安定化し、世界経済が復興してきた場合、これは起こりうる。逆の場合は危機が拡大することでさらに多くの資金が仮想通貨に流れ込み、その価格はさらに上昇を続けるだろう。」イヴァノフ氏はこう予見している。
イヴァノフ氏は、修正は避けられず、年末ないし、翌週はじめにも起こりうると強調し、長期的視点ではビットコインは再び上昇し、今の記録をさらに超えるだろうと述べている。
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