オークションに出される書簡は故ダイアナ妃がロジャー・ブランブル・ウェストミンスター卿へ向けて書いたもの。二人が親しく友情をはぐくみ、連れ立って観劇に行き、豪華な晩餐会を催していたことはよく知られている。
1993年にブランブル卿へ送った手紙の中でダイアナ妃は英国女王を「ボス」と呼び、「間近に迫った離婚に関する」件で不満を漏らしていた。またジャーナリストのアンドリュー・モートン氏がダイアナ妃の自殺未遂を暴露したバイオグラフィーを刊行した後の手紙では、ダイアナ妃は「ひどい1週間」と辛い心中を吐露している。
ブランブル卿と会う約束をした後にそれを断った手紙では、ダイアナ妃は最後に悲しい表情をした小さな顔を書き込んでいる。これは英国王室のメンバーが初めて使用したスマイルと言える。
デイリーメール紙の報道では、故ダイアナ妃のこの書簡はある農家の衣装ダンスの中の秘密の引き出しから発見されたもので、1990年から1997年の間にやりとりされた36通。コンウォールのディヴィッド・レイ・オークションに競りにかけられる。評価額は3万ポンド(およそ419万円)。