またフィガロ紙も、パスツール研究所はクリスマスという年末恒例の家族が集まる時期を目前に控えて、コロナウイルスが感染しやすい場所、条件の調査結果を発表したと書いている。
フィガロ紙は仏政権が米国、中国の研究者らの発表に依拠してレストランの営業禁止を正当化しようとしていると指摘している。この発表は数日前で、仏政権側にとっては待望の研究結果が地元から出されたことになる。パスツール研究所の新種疾病感染部のアルノ・フォンタネ部長は、実際に「この調査は食事の時とプライベートの集まりの時にSARS-CoV-2感染のリスクが非常に高まることを示している」と述べている。
研究はCOVID-19のデータベースに入れられた、感染者との接触についての3万0330人からの情報に基づいている。患者の中でも自分がいつどこで感染したかを知る者たちの圧倒的大多数が感染したのは家の外だと答えており、33.1%が家族と一緒にいた時、28%が職場で、20.8%が友人といた時に感染したと明かしている。また調査では感染時の主たる原因を作っていたのが食物摂取であったことが明らかになった。家庭で、または友人と集って、食べ物を食べていて感染したという人はそれぞれ45%、53.1%だった。職場で感染した人の割合は34.5%、レストランなどでうつった人は24.3%だった。
調査を行った研究者自身が、結果が一連の誤差を含んでいることを指摘している。第1に調査研究が行われたのは10月、11月で戒厳令、その後、全国的な自主隔離が敷かれていた時期で、公衆の訪問を受ける施設はみな部分的にも全面的にも閉鎖されていた。この他、回答者は人口全体と比較して年齢は若く、女性が大半を占めているほか、社会、経済的地位もミドルクラス以上だった。また回答は自発的な発言であり、その信憑性は調べようがないことも理由とされた。