セイロン象のカーヴァンは1985年からパキスタンの動物園で暮らしていた。1990年に雌象のサヘリと一緒に暮らし始めたが、しかし、2012年にサヘリは亡くなった。その時以来、カーヴァンは孤独となった。窮屈な檻で過ごし、他の象と交友することもなく、毎日、来訪者の前に出ることが求められた。
しかし、カーヴァンはカンボジアの動物園に移動させられることとなった。この動物園には3頭の象が飼育されている。そして、カンボジア野生動物保護区のソク・ホンガ代表によれば、ある象にカーヴァンが関心を示し始めたのだという。
ホンガ氏は、「象たちは感情的な生き物で人間のように心に愛情を抱きます。ここに来る前にカーヴァンは愛するパートナーを失い、まだその象のことを恋しがっています。しかし、今、私たちは、カーヴァンがここで暮らす3頭の象のうち1頭に関心を示していることを知っています」と語った。
はじめカーヴァンは特定の区域で暮らすことなるが、その後は保護区内を自由に移動できるようになる。