事件はシンドルの村で21日に起こった。地元当局の責任者によれば、夜7時頃、暗闇の中で子どもたちが隠れん坊をして遊んでいた。彼らの1人が雪だまりの裏に隠れ、じっと息を殺していた。その時、その子に向かって森の中からオオカミが駆け寄り、辺りの様子を伺いながら、襲い掛かってきた。
その瞬間、建物の中からテリア犬が飛び出し、大きく吠えながらオオカミに立ち向かっていった。オオカミは小さな犬を咥えて立ち去った。男の子は急いで建物の中に逃げ込んだ。しかし、犬の鳴き声を住民たちが追いかけ、オオカミを追い払った。すでに息絶えたテリア犬を通りに置き去りにし、オオカミは森の中に消えていった。
それ以来、シンドルでオオカミを目撃した人は誰もいない。状況が担当機関に報告され、居住区に猛獣が現れた際には現場に狩猟班が出動する手配がとられた。
今年9月、警察犬が15歳の少女をレイプ未遂から救出したことが報じられている。