欧米諸国、核家族からアジア型の拡大家族へ移行

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香港最大の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストのコラムニスト、アレックス・ロー氏は、最近の統計に基づいて欧米社会とアジア社会における家族形成へのアプローチを比較し、この分野で西側は東側にますます似てきているとの結論に達した。

アレックス・ロー氏は、欧州や米国で一緒に学んだ西洋人の同級生たちは家族から自立、独立していたが、ロー氏の故郷・香港の若者は数世代の大家族で暮らし続け、親に物質的に依存していたと振り返っている

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一方、ロー氏によると、最近の統計は、第二次世界大戦後に家族構成が大人2人と子ども1人にまで減少した欧米の家族に対する自身のイメージを見直すきっかけになったという。今日、欧米の家族は、1つの屋根の下に最大3世代が暮らしていた戦前の状況に戻りつつある。英保険会社アビバが今年9月に実施した調査によると、今日、英国の3分の1の家族で、成人した子どもが母親、父親、祖父母と一緒に暮らしている。

ロー氏は、10月に発表された英ラフバラ大学社会政策研究センターの統計も引用している。同統計によると、英国では子どもがいない20〜34歳の独身成人の約3分の2が実家暮らしを続けて一度も家から出たことがない、 または失業、低賃金、高家賃、精神的ショックなどが原因で実家に戻った。ロー氏は、今日、英国の若い独身男女350万人が親と同居しており、この数値は過去10年間で約33%増加し、研究者らは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる経済的および社会的影響が続くにつれ、この傾向は強まるとの見方を示していると指摘している。

ロー氏はまた、米国のデータも引用している。米ピュー研究所が9月に実施した調査によると、今年7月に親と同居していた若い米国人は52%、2月は47%だった。

ロー氏は、今日、若者が家族の支援なしに自立した生活を始めるための客観的な機会がはるかに少なくなっていると指摘している。その原因は、世界的な金融危機、雇用不足、給料の支払い遅延、大多数の大都市における住宅市場のバブル、そして今やさらに新型コロナウイルス感染症など、多くの理由がある。このような状況では、家族はもちろん、自分自身を養うことも厳しい。

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