「調査に通常の期間(2019年6月から12月)とCOVID-19による検疫が導入されていた期間(2020年1月から6月)を比較したところ、検疫期間中は近視が1.5倍増加していたことがわかった。」報告書にはこう書かれている。
調査対象となった中国の小中高校1300校で小学校の児童らと、中高学校の生徒らの2つのグループに分けて比較したところ、1-6年生の小学校児童にはるかに多く視力の問題が発生したことが明るみになった。
近視が急増した原因について、中国人眼科医らはオンライン授業でガジェットの画面を凝視している時間が長くなり、屋外での活動時間が減ったせいと説明している。
報告を行った研究者らは、今回の、近視の進む速さが1.5倍になったという結果はあくまで中間的なものとして、オンライン授業が長期的に及ぼす影響について、さらに調査を進めていく意向を明らかにしている。この目的で研究者らは、中国で今後10年間、100万人を超す小中高校生を対象に半年に1度の視力検査を実施するプロジェクトを策定した。