トランプ大統領は、ジョージア州での「不正選挙」について、2日にラフェンスペルガー州務長官と電話会談を行ったと述べた。トランプ氏によると、ラフェンスペルガー氏は不正が行われたとの質問に「答えたくなかった、あるいはできなかった」と述べた。
これに対し、ラフェンスペルガー氏は「失礼ですが、トランプ大統領、あなたの言うことは真実ではありません。真実は明らかになるでしょう」と答えた。
Respectfully, President Trump: What you're saying is not true. The truth will come out https://t.co/ViYjTSeRcC
— GA Secretary of State Brad Raffensperger (@GaSecofState) January 3, 2021
米ワシントンポスト紙は、トランプ氏とラッフェンスペルガー氏の会話の録音を入手した。同紙によると、トランプ氏は、ラッフェンスペルガー氏に逆転に必要な票数を再集計するよう求め、1万1780票を「見つけたい」と述べた。また録音によると、トランプ氏は、ラフェンスペルガー氏をおだてた一方で、不正について言及し強く批判した。刑事訴訟の可能性を示唆したというトランプ氏の言葉は、脅迫のようにも聞こえる。
ジョージア州での集計は合計3回行われ、そのたびに民主党のジョー・バイデン氏がトランプ氏を僅差で破った。その結果、バイデン氏はジョージア州から16人の選挙人を獲得した。
トランプは米大統領選での敗北を認めていない。公式データによると、米大統領選の選挙人投票ではバイデン氏が306人の票、トランプ氏が232人の票を獲得し、バイデン氏が勝利した。米議会は1月6日に選挙人投票の結果を承認する予定。続いて1月20日にバイデン氏の就任式が開かれる。
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