友情はコロナに負けない!ロシアの「星の街」と日本の音楽家が新年のお祝いメッセージを交換 

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ピアノ - Sputnik 日本
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2020年は新型コロナウイルスの世界的流行が、暮らしや仕事などさまざまな分野に大きな変化をもたらした。感染拡大を抑制するために、外出制限や自粛、渡航制限などが導入され、国内外の人的交流が減った。

しかしコロナをきっかけに、インターネットを使った取り組みが活発になった。ロシアと日本の交流でも、ネットが活用されている。

2021年を迎えるにあたり、宇宙飛行士訓練センターがあるモスクワ郊外の「星の街」と、日本の立川市にある認定NPO法人「おんがくの共同作業場」が、新年のお祝いメッセージを交換した。

今回の交流の中心的人物となったのは、星の街にある文化施設「宇宙飛行士会館」の芸術責任者リュドミーラ・コトロワさんと、「おんがくの共同作業場」の代表理事を務める渡部智也さん。

2人が出会ったのは、ロシアと日本が2020年から2021年にかけて実施している「日露地域交流年」のイベントだった。声楽家で合唱指揮者である渡部さんは、モスクワ音楽院で学び、定期的にロシアで演奏活動を行っている。2020年2月に日露地域交流年のイベントとして「宇宙飛行士会館」で開かれたコンサートに渡部さんが出演し、コトロワさんと知り合った。

新年のお祝いメッセージを交換するというアイデアを提案したのは、コトロワさんだった。コトロワさんは「民間交流の力」を信じており、「友情の交流が新型コロナのパンデミックに負けてはならない」と考え、渡部さんに「音楽による新年のメッセージの交換」を提案した。この呼びかけに、渡部さんが快諾した。

渡部さんは星の街のためにロシア語で「世界は必ず良くなる。私たちは願いを込めて歌を贈ります」というメッセージと共に、合唱団とヘンデル作曲の『ハレルヤ』、ロシアで愛されている冬の歌『長い道』を演奏、渡部さんが指揮を務める「東京トリニティコール合唱団」がラフマニノフの『晩祷』を歌った。

コトロワさんは、自身が芸術責任者を務める宇宙飛行士会館の民謡アンサンブル「宇宙コサック」が歌って踊る『ああ、雪、小雪、白い吹雪!』と、「星の街」のエフゲーニー・バリシェフスキー市長や、「宇宙飛行士会館」の館長やスタッフが扮したロシア版サンタクロースや雪娘などからの新年のお祝いメッセージを贈った。

星の街の動画では、ロシア版サンタクロースのジェード・マローズ(寒波のおじいさん)が「敬愛なるトモヤ、『おんがくの共同作業場』の合唱団の皆さん、そして日本のすべての皆さん!」 と呼びかけ、続いてバリシェフスキー市長が「星の街と日本は宇宙だけでなく、文化的な結びつきによってもつながっており、これはとても良いことです!2021年が始まります。ユーリー・ガガーリンの初の宇宙飛行から60周年にあたる年です。皆さんに『新たな宇宙年』のお祝いを申し上げます。私たちの友情がさらに深まることを信じています。星の街と日本で必ずお会いしましょう」とメッセージを贈り、最後にジェード・マローズが「皆さんのご健康とご多幸をお祈りします!(日本語)あけましておめでとうございます!」と挨拶している。

2021年はどんな年になるのだろうか。コロナ禍で多くの人が不安を抱えている。しかし、コロナは人と人のつながりの大切さを再認識させてくれた。渡部さんは「コロナで人との距離は遠くなってしまったが、このような交流をすることによって、人と人のつながりはより濃くなった」と語る。コロナの流行で制限のある生活が続いているが、コトロワさんと渡部さんの交流は、困難な状況の中でも、自分の信じることをやり続けることが未来へつながり、喜びを生み出すことを伝えている。

星の街からの新年のお祝いメッセージ

(左から2番目:ジェード・マローズ、中央:「星の街」のエフゲーニー・バリシェフスキー市長)

合唱団:おんがくの共同作業場、指揮:渡部智也

独唱:渡部智也、合唱団:東京トリニティコール

合唱団:東京トリニティコール、指揮:渡部智也

宇宙飛行士会館の民謡アンサンブル「宇宙コサック」

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