サンディエゴ動物園では「ゴリラには軽い症状が見られるが、元気だ。我々は観察を続けているが、ゴリラたちは食欲も失っていないし、他のゴリラともやり取りをしている」と説明。
同動物園によると、先週3頭のゴリラが咳をし始めたため調べたところ、1頭のフンからウイルスが検出されたという。このゴリラはニシローランドゴリラで、絶滅危惧種に指定されている。
感染経路については無症状の飼育員から感染した可能性があるとみられている。動物園では「予防策を講じてきた」とし「米疾病対策センターや地元当局のガイドラインに従い、動物の近くでは防護服を着用している。こうした対策にもかかわらず感染した飼育員から曝露があったと思う」と広報担当は語る。
新型コロナは過去にライオンやトラ、ペットの犬やネコに感染した事例が報告されている。米国で初めて動物の感染が確認されたのはニューヨークの動物園のトラだった。すでに回復し、食欲や行動に異常はないという。