ザ・サン紙によれば、「ザ・ワン」の床面積は9800平方メートルで私邸としては世界最大。2ヘクタールの敷地の高台にあり、ロサンゼルスの町全体を眼下に見下ろしている。
豪邸内には寝室が21室、バスルームが42、ポール5つと、4レーンのナインピンズ場、30台を収容できる駐車場、映画館、チャリティーイブニングを催すための袖廊もある。内装には質素な家具が使われ、自然の色を基調としているほか、現代アートの作品が飾られている。
豪邸のオーナーは米映画プロデューサーでデベロッパーのナイル・ナイアミ氏。ナイアミ氏は2013年から建設を開始し、600人以上の人員がこれに投入された。建築をデザインしたポール・マクリン氏は、ロサンゼルス・ライフの第5の元素をイメージしたと語っている。邸宅の展望台からロサンゼルスが一望できるのはこのためだ。
「ザ・ワン」の価格はこれまでの米国史上最高額物件の2倍を上回る。これまでの最高価格物件は2014年に売れたニューヨーク州ハンプトンの1億3700万ドル(142億円超)。「ザ・ワン」オーナーのナイアミ氏は価格が現実的ではないという批判に対し、「自分が『モナ・リザ』ほど稀有なものを持っているとすれば、それにいくら望んでも構わないはず」とやり返している。