ロシア科学アカデミー生物化学研究所およびガマレヤ国立疫学・微生物学研究センターの生物学者らは、実験段階でその成分の1つであるホスホリパーゼA2(PLA2)の研究を実施した。この成分は生物学的機能の広いスペクトルを有する酵素群。
PLA2は新型コロナウイルスに対して強力な抗ウイルス活性を持ち、コロナウイルスのスパイクタンパク質とACE2受容体との相互作用をブロックすることが明らかとなった。ウイルスはACE2受容体を介して健康な細胞に侵入する。
また、研究者は、PLA2群の酵素の1つが、ウイルスの増殖に関連する細胞の退化的な変化を予防し、健康な細胞へのウイルスの侵入を防ぐことを発見した。