1月の中旬、被害者の娘がフェイスブックに投稿し、盗まれた車は彼女の母親の唯一の移動手段であり、母親は多発性硬化症を患っていることを訴えた。盗まれた「Fiat Doblo」は障碍者の運転用に改装されており、スロープと車いすの装備が整えられている。
彼女は、「胸に手をあて、車を私たちに返してください」と訴えた。この訴えが広められ、犯人の目に留まったもよう。数日後に車は発見された。バーリ郊外のある男性が自宅近くで車が駐車されているのを見つけ、憲兵に通報した。車の前部座席で犯人たちの残したメモが発見された。
メモには、「私たちにも良心がある。許してください。あなたの病気を知らなかったのです」と手書きがされていた。
ダミアニ家は事態がハッピーエンドに終わったことを受け、支援をしてくれた人たちに感謝を述べると同時に、障碍者用自動車の購入資金を集め始めた。この資金は地元のボランティア団体に寄付されることになる。