報告書では、6Gの周波数帯域は300GHzから3テラヘルツとなることから、テラヘルツ通信を可能にし、その遅延はマイクロ秒レベルになると記されている。これは未踏のデータ通信の可能性を生み出すものである。
カウンターポイントリサーチ社の専門家らは、6G時代の到来は、最大の通信路容量を必要とする3Dホログラフィーを使用した通信など、新たなコミュニケーション手段を生み出すだろうと予想している。専門家らはまた、現実の世界から収集したさまざまな情報をコンピュータ上で再現するデジタルツインの出現を予測している。
専門家らによれば、6Gには複雑なインフラ整備が求められる。テラバイト通信には送信機と受信機の間を結ぶのに必要なラインオブサイト(line of sight)とより強力な電力が必要となる。
報告書をまとめた専門家らは、第6世代移動通信システム導入の開始は2028年になるだろうと予測している。通信市場において主導的な役割を果たすのは、エリクソン、サムスン、ノキア、ファーウェイ、ZTE、インターデジタル、また設備の製造は、サムスン、クアルコムQualcomm、LG、アップルAppleが中心となって進められるだろうと見ている。