モンティキアーリ市のカルロ・モスカ医師は、呼吸を制限する製薬を特別にコロナ患者に投与した疑いがもたれている。そのことにより患者2人が死亡している。1つのケースでは、患者の組織や器官内に服用量を違反した場合にその人を死に至らしめる製薬の存在が解剖によって確認された。
ラ・レプッブリカ紙の報道では、イタリアで感染が広まった際にモスカ医師は、コロナウイルス感染の対応に文字通り最前線であたっていたという。医師自身は、「毎日の勤務はできるだけ多くの命を救うための闘いだった」と語っている。
同医師がコロナ患者を殺害した動機は今のところ明らかではない。看護師らが事件の資料に文書を添付したが、そこには同医師が医療機関の病床を空けるために患者を殺したのではないかとする内容が記された。看護師らは同医師は気がおかしくなったと見ていた。
現在、モスカ医師は自宅拘留されており、裁判で事件の審理が行われることになる。