習近平国家主席は、中国は米国の保護貿易主義に反対してきたとし、米国が中国に命令を下すことは看過できないとの認識を示した。ガーディアン紙の記事によれば、習近平国家主席は、世界にまったく同じ葉が存在しないように、まったく同じ歴史、文化、社会制度は存在しないと強調し、各国の歴史、文化、社会制度それぞれに価値があり、優劣をつけることはできないと述べた。
さらにこの中で習近平氏は、他国を脅したり、制裁を発動したりすれば、新たな冷戦を引き起こすことになり、「世界の分裂や対立に向かわせるだけだ」とも指摘し、国際問題は1つの国が一方的に決めるのではなく、国際社会の行動、合意、協力の下で解決されるべきだとの考えを強調した。
さらに習近平国家主席は、開かれた世界経済を築き、差別的あるいは排他的な基準や障壁のない多面的な貿易を支持する考えを明らかにした。また、新型コロナウイルスの感染拡大による経済危機は国際的なアプローチによって解決できるとの確信を示し、そうでなければ世界は「自然選択」の法則に支配されるだろうと述べた。
新型コロナの感染が拡大する中、中国の経済が他の経済大国よりも影響が少なかったことについては、「スプートニク」のこちらの記事をどうぞ。