ヘリー・ジョセフ・グラベル(53)は2021年1月6日、起訴状の6項目につき、罪を認めた。その中には2018年に行った「現職の大統領に対する暴力の脅迫」が含まれている。
グラベルは2013年夏、大統領へ脅迫状を送付した罪で70か月の懲役判決が下され、2015年に出所していた。その3年後、グラベルは保護監察期間の規則に違反し、危害を与える、コネチカット、バーモント、ワシントンの3州の不動産を爆破するという内容を郵送、電子メール、電話を通じて市民に脅迫。こうした脅迫状はトランプ氏、司法機関、矯正施設の職員、バーモント国際空港の事務所、ワシントン州連邦刑務所、コネチカット州ブリストルの信用機関、宗教団体にも送られた。
発表によれば、グラベルは炭疽菌の胞子を偽って、白い洗濯粉まで書簡に同封していた。
現在、グラベルは2018年9月の逮捕以来、拘禁状態にある。精神鑑定では精神障害はあるものの、判断能力はあることが認められた。刑務所で刑期を務めるか、刑務所付属病院に入るか、グラベルの運命はまだ決まっていない。