イスラエル政府は、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故の発生を受けて、福島県を含めた6県産の一部の食品を輸入する際、放射性物質の検査や検査報告書を求める規制措置を続けてきた。農林水産省によると、1月25日をもってこれらの規制が全て撤廃され、対象となる食品の検査や報告書の提出が不要になるという。
2019年11月5日, 03:00
これまで規制されていたのは、福島県産の全ての食品や岩手県、宮城県産のコメ、水産物など。また、栃木県、群馬県、千葉県のキノコ類や山菜類、水産物も対象だった。
中東・アフリカ地域での規制は全て撤廃となったが、中国や台湾などを含める世界15か国地域では現在も輸入規制を設けている。
野上農林水産大臣は29日の記者会見で、輸入規制を続ける国・地域について「科学的な根拠に基づき、規制を緩和・撤廃するよう粘り強く働きかけていく所存である」と述べた。