現在、ウィーワークとマサラニCEOは、ウィーワークが従来のIPOプロセスを経ることなく上場することを可能とするSPAC(特別買収目的会社)と交渉している。
SPACとは、非公開会社を従来のIPOプロセスを経ずに上場させるために合併・買収を目的に設立されたダミー会社。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ウィーワークの取締役会とマサラニCEOは、数週間前から、ベンチャーキャピタルのボウ・キャピタル・マネジメントと関連するSPACからの提案と、さらに別の構造からの提案を検討している。WSJの消息筋によると、取引ではウィーワークの評価額が100億ドル(約1兆4000億円)になる可能性があるという。
ウィーワークは、2019年春に上場する計画を発表したが、同年9月、米証券取引委員会(SEC)に提出した上場目論見書を正式に撤回した。上場目論見書の提出後、ウィーワークの巨額の損失と複雑な企業構造が明らかになった。