マスク氏は、FAAが「スターシップSN9」の飛行を延期したことについて、ツイッターに「問題のない航空部門とは異なり、FAAの宇宙部門は根本的に欠陥のある規制構造を有している。彼らの規則は、複数の政府施設からの年に数回の1回限りの打ち上げを対象としている。これらの規則に従えば、人類は決して火星に到達することはないだろう」と投稿した。
Unlike its aircraft division, which is fine, the FAA space division has a fundamentally broken regulatory structure.
— Elon Musk (@elonmusk) January 28, 2021
Their rules are meant for a handful of expendable launches per year from a few government facilities. Under those rules, humanity will never get to Mars.
「スターシップ」の試作機のテストは、1機目(スターホッパー)を除いてすべて失敗に終わっている。
2020年5月末には、米テキサス州ボカチカにある発射施設で行われたテスト中に爆発した。
同年12月には、打上げは成功したものの着地に失敗し、炎上した。
スペースXは、全部を再利用することが可能な打ち上げロケット「スーパー・ヘビー」と宇宙船「スターシップ」で構成される輸送システムを開発している。同システムにより、衛星、乗組員、貨物を低軌道、また月や火星に運ぶことが可能となる。