「アフリカで飢饉からサルを食す」:研究者らが初のHIV患者出現について語る

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世界ではじめてヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染したのは第1次世界大戦時の兵士で、その原因は飢えからサルを食べたことにある。こうした仮説をカナダの感染学者でシャーブルック大学のジャック・ぺピン教授が発表し、デイリー・メール紙が報じた。

同教授によれば、「兵士の1人が森林での狩猟中に感染した。この兵士はチンパンジーを捕まえ、解体している際に負傷し、そこからウイルスが侵入した」のだという。

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ぺピン教授は、これはカメルーンのドイツ植民地に侵攻を行なった連合軍の兵士だと説明した。同教授によれば、アフリカ地域への行軍時、兵士らとって最大の問題は敵の銃弾ではなく飢えであったという。軍は十分な食料を確保できず、そのため兵士らは手頃に入手できる動物を狩ることが求められた。

同教授によれば、こうして1916年にはすでに初のHIV患者が出現した可能性があるという。終戦までにこの兵士はコンゴの首都レオポルドヴィル(現在のキンシャサ)に移動している。この地は、ウイルス感染の発生地とされる。ぺピン教授は、いくつかの原因から同都市がHIV拡大にとって理想的な環境であると認められ、ここからこの病気がハイチに伝わり、その後、米国や欧州に広まったと見ている。

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