スペースX社が開発した宇宙船「スターシップ」の発射実験はテキサス州で実施された。発射から4分が過ぎた時点でスターシップは高度10キロに到達した。その後、試作機は旋回を行い、機体を水平に保ちながら徐々に降下を始めた。
中継の司会によると、超音速飛行の段階で企業側は機体に設置された安定装置の実験を行っていたという。その中には、機体の安定姿勢を維持させるフラップ装置の実験も含まれていた。高度1.5キロの地点で機体は着陸態勢に入るため、再び機体を垂直に修正した。しかし、着陸まで数秒を残してスターシップは爆発した。
飛行時間は合計で6分26秒だった。
司会は中継の中で、着陸用エンジンへの切り替えや超音速で機体を旋回させるという課題については達成したと指摘し、実験は首尾よく進んだとコメントした。着陸についてはまだ課題が残っていると指摘した。
高度10キロの地点におけるスターシップの実験はこれで2度目。1度目は2020年12月10日に行われ、その際も着陸直前に機体は爆発した。ただし、担当チームは実験の主要な目標が着陸ではなく機体の空中旋回や着陸態勢に向けたコントロールにあるとし、実験そのものについては成功したとコメントしていた。
スペースX社共同創設者でCEOのイーロン・マスク氏は実験が成功する可能性は3分の1と発言していた。
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