ウクライナ大統領、体制批判の野党チャンネルを閉鎖

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は最高議会のタラス・コザク議員に対する個人制裁を発動した。これにより、コザク議員が運営するテレビチャンネル「112.ウクライナ」、「ニュースワン」、「ZIK」の放送が中止された。いずれも体制批判を行うチャンネルとして知られている。

ゼレンスキー大統領は国家安全保障会議、および国家防衛会議の決定に基づき、「野党プラットフォーム:生活第一」のタラス・コザク議員に対する個人制裁を発動した。制裁は2月2日に発表され、同日に発動した。コザク議員はテレビチャンネル「112.ウクライナ」、「ニュースワン」、「ZIK」を運営する会社を所有しており、これらのチャンネルについても放送が中止された。

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今回の大統領令について「112.ウクライナ」の公式サイトに発表された声明では、「気に食わないメディアに対する政治的な制裁」と記されている。閉鎖されたテレビチャンネルはいずれも政府に批判的な報道を行っていたとされている。

コザク議員に対する制裁の有効期間は5年間。

ウクライナの政治学者、アレクセイ・ゴロブツキー氏によると、これらのチャンネルはウクライナと米国の関係を批判しており、今回の決定はホワイトハウスの「機嫌を取る」ものとの見方を示している。ゴロブツキー氏はフェイスブックへの投稿で、「(合衆国大統領によるウクライナへの)訪問を含め、ホワイトハウスとのさらなる協力関係を築く上での条件(あるいは条件の1つ)であることは大いにありえる」と記している。

制裁項目には株式の凍結、商取引の制限、国外送金の停止、各種ライセンスの停止などが盛り込まれている。また、コザク議員が所有するテレビ局に対してはラジオ放送に加え、同社が製作したテレビ番組の再放送も禁止された。

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