トラは猫汎白血球減少症の治療を開始した4日後の1月30日に死亡した。子どものトラは当初この病気を発症した。この病気はパキスタンでは猫科の動物が罹患する可能性が高い。
しかし、解剖の際にトラの肺が深刻なダメージを受けており、重度の感染症であったことが判明した。病理学者はトラは新型コロナウイルスの感染が原因で死亡したと診断した。しかし、PCR検査は結局行なわれなかった。
トラの死後、動物園のスタッフにはコロナウイルスの検査が実施され、トラの担当者1人を含め彼らの6人が感染していることが判明した。
キラン・サレエム副園長は、トラはスタッフから感染したと予想した。
動物保護の活動家らは職務上問題があったとして当園を非難した。しかし、サレエム副園長はこの批判を否定し、動物園を訪れ、すべての安全措置の遵守について自主的に確認するように要請した。
1月には、米国の動物園ではじめてゴリラが新型コロナウイルスに感染したことが報じられている。