米議会上院では13日にドナルド・トランプ元大統領の弾劾に関する採決が行われたが、賛成票が弾劾に必要な3分の2に届かなかったことから、元大統領の無罪が確定した。無罪確定を受け、トランプ氏は支持者に対し、今後の政治活動に向けた協力を呼び掛けた。
これは我々の国の歴史において、途方もない魔女狩りのステージだったことを示している。どんな大統領もこんな経験はしなかった……これからの数ヶ月、私は皆さんと多くのことを共有したいし、私は我々の全国民のために偉大な米国を実現する未曽有の道のりを共に続けたいと願っている……前途にはあまりに多くの仕事が残っており、我々はまぶしく、輝かしく、途方もない未来を持つ米国のコンセプトを間もなく提示したい。
トランプ氏は2024年大統領選への再出馬に向けて、具体的な計画は発表しなかった。
米下院は1月13日、ドナルド・トランプ大統領(当時)の支持者による襲撃で「反乱を扇動」したとして、弾劾措置決議案は賛成232、反対197の賛成多数で可決された。下院は25日に弾劾訴追決議を上院に送付。上院は2月9日、トランプ元大統領に対する弾劾裁判の合憲性について採決を行い、賛成多数で合憲とした。共和党からは6人が離反して賛成票を投じた。弁護側は弾劾について憲法が定める規定は現職の大統領を対象としたものであるため、トランプ氏に弾劾は適用できないとの見方を示していた。