バイデン大統領は、ホワイトハウスが発表した声明の中で「最終投票は有罪判決に至らなかったが、起訴内容については議論の余地はない」と述べた。
バイデン大統領は、国会議事堂の襲撃を米国の歴史における「悲しき一章」とし、この事件は民主主義というものが脆弱であり、守るべきものであることを思い起こさせると述べた。また、バイデン大統領は「米国には暴力や過激主義が存在する余地はない」ことを思い出してほしいと呼びかけた。
米議会上院では13日にドナルド・トランプ元大統領の弾劾に関する採決が行われた。結果は賛成票が57で反対票は43となり、弾劾の賛成が3分の2に届かなかったことから、トランプ元大統領の無罪が確定した。
米下院は1月13日、ドナルド・トランプ大統領(当時)の支持者による襲撃で「反乱を扇動」したとして、弾劾措置決議案は賛成232、反対197の賛成多数で可決された。下院は25日に弾劾訴追決議を上院に送付。上院は2月9日、トランプ元大統領に対する弾劾裁判の合憲性について採決を行い、賛成多数で合憲とした。共和党からは6人が離反して賛成票を投じた。弁護側は弾劾について憲法が定める規定は現職の大統領を対象としたものであるため、トランプ氏に弾劾は適用できないとの見方を示していた。
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