WHO調査団のピーター・ベン・エンバレク団長によると、ウイルスは2019年にさらに広範囲で感染していた兆候がいくつか発見されたという。調査団は、2019年12月には武漢ではすでに10以上のコロナ株が検出されていたことを確認した。
エンバレク団長によると、中国側からWHO調査団に対して2019年12月に武漢で登録された174症例のデータが提供された。そのうち100症例はラボ検査で確認され、74症例については患者の症状をもとに診断が行われたという。
エンバレク団長はまた、中国政府は最初の感染者から聞き取り調査をする機会を提供したと語った。最初の感染者は2019年12月8日の時点ですでに感染していたという。調査団メンバーらは、新型コロナ感染症が重症化するのは全体に15%で、大半が軽症で済むため、実際の感染者数はさらに多い可能性があるとしている。2019年12月の時点で感染者は千人を超えていた可能性が高いという。
WHO調査団は1月14日に武漢市に到着。新型コロナウイルスの起源や感染拡大の原因の究明を行なっている。