「オリンピック・アジェンダ2020+ 5」では15の提言が示され、これらはポストコロナ社会で重視される主たるトレンドがベースとなる。
アジェンダでは以下の内容が示されている。
- オリンピック競技大会の独自性と多様性の強化
- 安定したオリンピック競技大会の協力
- 選手の権利と義務の強化
- 優秀選手の起用の継続
- 競技の安全性とクリーンな選手の保護の強化
- 競技選考の改善
- スポーツイベントの日程に関する合意調整
- デジタルを通じたインタラクションの拡大
- バーチャルスポーツ発展の奨励とビデオゲームコミュニティーとの相互作用の継続
- 難民および国内避難民の支援強化
- 国際連合の持続可能な発展の達成における重要な要因としてのスポーツの役割増進
- オリンピックコミュニティーを越える志向
- 市民社会における模範提供の継続
- 優れた運営によるオリンピック活動の強化
- 収益化と収入創出の新しいモデル化
IOCのトーマス・バッハ会長は、「2014年に『オリンピック・アジェンダ-2020』を採択した際、私たちはこれを『自身を変え、または世界があなたを変える』というスローガンとした。私たちを取り巻く世界は発展を続けていることから、このスローガンは今日でも正しいと言える」と語った。さらに同会長は、「世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの継続とそれが社会に及ぼした影響以外にこのことを証明するものはない。まさに今、状況がどんなに困難であろうと、私たちは正しい結論を引き出すなら、それを実現することができ、そのために私たちは掲げた未来像の実現にただちに取り組む必要がある」と強調した。
この間、IOCは東京五輪の中止はないと表明した。