亡き娘、椿さんの遺したメモをツィッター上で公開したのは母親の@HarukazeMiさん(35)。椿さんは2020年12月、14歳と3か月で亡くなった。@HarukazeMiさんは14年と3か月、闘病を見守り続けた長女を失った。
娘がいつも病院に持って行っていたカバンを片付けていたら、ドラマみたいな事が起きた
— harukaze (@HarukazeMi) February 7, 2021
全然使ってないメモ帳、なんとなくパラパラと後ろからめくってみたら「ママ!!」って。
1ページずつ「大好きだよ」「愛してる」「必死におうえんしてる」「いつでも見てるよ」「天国かじごくで」「だから」 pic.twitter.com/bWK3Yo5Qqb
書き込んだ人々は皆、涙が止まらないと明かしている。自分も辛いのに母親の辛さを思いやるなんて、と椿さんの強さと優しさに心から賛辞、感動がつづられた。
ツィッターの@HarukazeMiさんのプロフィールには生後すぐに椿さんに見つかった病気、後日発症した病が列挙されている。単心室症・総肺静脈狭窄術後・無脾症・低酸素症・フォンタン術後・ペースメーカー埋め込み・2016年より蛋白漏出性胃腸症・鋳型気管支炎 発症。2020年ADHD .ASD発覚。最後にようやく、長男6歳児の2児母35歳とある。@HarukazeMiが椿さんの誕生から今まで、いかに子どもに寄り添い、病気と闘うわが子の背中を押す日々を送ってきたかがわかる。
ツィッターを読むと、椿さんが本当はどう生きたかったのか、どんな環境があれば椿さんが望むように普通に生きられたのか、娘を失った@HarukazeMiさんが自問自答を超えて、共生しやすい社会とは何かを私たち自身に考えてほしいと願っていることが伝わる。
「なぜ自分が心臓病で産まれなきゃいけなかったのか」と苦しんで普通であることを誰よりも望んでいた娘が本当はどう生きていきたかったのかを知ってもらいたい
— harukaze (@HarukazeMi) February 15, 2021
娘が欲しがった、わたしたち大人が用意すべきだった「過ごしやすい環境」とはどんなものだったのかを理解してこれから先に役立てて欲しい
@HarukazeMiさんは数日前、「娘の生きた証を残します『大好きなママへ』」と題した動画をYouTubeで公開した。椿さんが通った学校で2020年夏休みに思春期に葛藤するわが子に母親から手紙を書くという宿題が出された。@HarukazeMiさんはこれから14歳になる娘に生まれつきの心臓病に弱音を吐きながらも「今日まで生き抜いてきた椿は本当に強い! ママは誇りに思うよ」と書き、一緒に闘う中で母親として強く生きる事ができたと感謝を表した。この手紙を授業中に一人読んだ椿さんは泣き崩れたという。それに対して椿さんが書いた返事。それを読み上げているのがこの動画だ。
関連記事